質問に対する回答だけをする学生さんとの面接で思うこと
最近は2020年新卒採用の学生さんの面接をやる機会が多いです。
僕は平日はなるべく営業活動に時間を裂きたいので、必然的に日曜日に面接を詰め込むことになります。
今日も朝から夜まで面接がぎゅうぎゅうに詰まっているわけですが、やる気に満ちた学生さんに会うのは楽しみでもあります。
そんな学生さんとの面接で思うことがあるのですが、こういう会話がよく起こります。
「趣味や特技は何ですか?」
「趣味は旅行です」
「・・・」
・・・で?w
いやいや、終わりかい!って思うんですよ。
趣味が知りたいだけなら、事前に頂いている履歴書などを見ればわかります。
別に本当に趣味が知りたいわけではなく、面接で聞きたいのは学生さんのストーリーだと思うんです。
僕は人事ではないですが、少なくともそう理解しています。
例えば旅行が趣味なら、
・なぜ旅行が好きになったのか
・今までどこに行ってきて、どこが一番良かったか
・旅行で得られたものや考え方がどう変わったのか
などを話してほしいのです。
質問に対する回答だけなら、どの学生さんもだいたい同じような話になってきてしまうのではないでしょうか。
特に趣味なんて旅行、スポーツ、読書、映画鑑賞くらいのものでしょう。
面接なんて非常に短い時間のなかで、何個かの質問と会話だけでその学生さんが良い・悪いという評価をしなければならないわけです。
正直、そんな大層な判断が僕には到底出来るわけがないと思っています。
だからこそ、その先の「なぜなら」というストーリーを聞かせてほしいのです。
そうすることでその人の価値観や性格などの「個性」が見えてきます。
これは趣味や特技だけでなく、何の質問に対しても言えることです。
面接は自分を売り込む場なので、営業と似ていると思います。
短い時間でいかに自分の魅力を最大限伝えられるかで勝負が決まります。
もちろん、学生さんの魅力を引き出せるようにこちらから掘り下げて聞くようにはしてますが、自分から個性を出してくる学生さんの話は聞いていて面白いです。
更に話に熱が入ってると応援したくなりますね。
世間では就職売り手市場と言われ、学生が就職先企業をじっくり選ぶことができるようですが、面接ではぐいぐいアピールしてくれないと内定獲得は厳しいのではないかと僕は思います。