会社を潰さないためには社長が営業するべき
数年前、弊社のトップ営業マンだった方が独立して自分の会社を設立しました。
僕はその会社の動向には大して興味も無かったのですが、最近になって会社をたたんだという話を聞きました。
その会社の内情をよく把握している知り合いの話によると、3年くらい前までは調子良かった(ように見えた)そうですが、社長のやり方に不満を持った従業員が徐々に離れていき、売上も大きく伸びることはなく、最後は悲惨な状況だったみたいです。
その社長は営業マンとしては名プレーヤーではありましたが、経営もマネジメントも出来るわけではなかったということです。
会社が潰れるのなんて一瞬です。
僕はその知り合いに、ダメだった一番の原因は何だと思う?と聞いたところ、社長が営業をしなかったからだと答えました。
弊社ではずっとトップ営業マンだった彼は、独立して社長になってからはあぐらをかき、自分では新規営業を全くしなくなってしまったようです。
案件は自分の人脈や知り合いからの紹介に頼っていました。
その結果、契約社数が伸びるわけもなく、そのやり方に不満を持つ従業員も出てきてしまったというすごくシンプルな話でした。
会社の規模にもよると思いますが、数十人程度の中小企業であれば、社長自ら積極的に営業すべきだと僕は思います。
結局、社長が一番上手く営業が出来るからです。
社長が出ていけば、決裁権を持つ人に会うチャンスが増えます。
営業を受ける方からすると、社長が自らやってくるという特別感を出すことが出来ます、そのくらい社長の名刺には威力があるのです。
また第一線で頑張る社長の背中を見た部下は「お客様を獲得するのはこんなに大変なんだ」と社長を尊敬するようになるでしょう。
そうして社長が開拓したお客様を従業員が守るのが正しい姿勢だと思います。
これは社長に限らず、チームを任されているマネージャー職や、僕のような拠点の責任者も同じだと思います。
リーダーがラクをした瞬間に下からは不満が出ますし、業績にも限界が来ます。
僕だってテレアポも飛び込みも好きではありませんが、僕が率先してやることが福岡支社拡大の一番の近道なんです。
今後メンバーが増えたとしても、僕がトップでいる限りは背中で見せていこう、改めてそう決意する出来事でした。