『LOVE理論』を読んでみたら、実は非常に実用性の高い営業本だった
僕の中でいま一番の話題の本『LOVE理論』。
ゲラゲラ笑えるという噂を聞き、どんだけと思って何気なくブックオフで購入して読んでみたが、これがまぁ~面白かった。
内容としては男のための恋愛マニュアル本であり中身も笑えるのだが、そのへんにあるノウハウ本とは完全に常軌を逸していた。
恋愛マニュアル本と言いつつも、これは間違いなく営業本として秀逸。
恋愛のあらゆるケーススタディ対して様々な理論を展開しているのだが、それらが営業の場合にも当てはまり過ぎるくらいマッチしている。
新人営業マンであれば、絶対に読むべき営業バイブルになり得る本と言っても過言ではない内容だった。
今回はその中でも僕が特に感銘を受けた内容の一部をまじめに紹介したいと思う。
・執着の分散理論
同時に何人もの女に狙いを定めることで、「別にフラれてもいいや」という心の保険を獲得し、常に余裕を保つのである。
要は一人の女性だけに執着してしまうと、フラれたくないという不安で緊張しテンパり、ダメだったときのショックも大きいということ。
営業も案件が少ないと、どうしてもその案件だけに執着しがちになる。
上司にも報告しなければならないので、実際には感度が低い案件でも勝手に期待を膨らませてしまい、結果的に流れてもう後が無いとヘコんでしまうことはよくある。
常に複数の案件を追うことで営業マンの心にも余裕ができ、安定して契約を上げ続けることができる。
・綱吉理論
コミュニケーション能力の高い人間を観察し、彼の口調や仕草などをマネる。また無理にマネようとしなくとも、コミュニケーション能力の高い人と一緒に過ごし、コミュニケーションを交わすだけで自然と身についたりすることもある。
かの徳川綱吉は犬を「お犬様」と崇め、人よりも上の存在として扱ったそうです。
これは猫や犬の愛嬌や高いコミュニケーション能力をマネしようということ。
営業で言うとテレアポ、飛び込み、商談時のリアクション等において、上手い人のやり方をどんどんマネするべき。
下手な人ほど自分独自のやり方を探そうとしたり、おりこうさんに気取った商談をしようとしがち。
そうじゃない、もっと相手を喜ばせようとしたり、プレゼントの気持ちが大事。
その為には愛嬌だったり元気さを振りまいていく必要がある。
今まで自分はそういうキャラじゃなかったんです、なんてそんなこと知らん、がむしゃらにやらないと結果は出ない。
・分かるよ理論
「ウチ来なよ」という誘いが断られたとしてもテンパらず、まずは「分かるよ」と、いったん相手の気持ちを受け入れるのである。
テレアポや商談をしていて、お客様からネガティブを言われることは当たり前である。
それに対して「いや」とか「違います」とかいちいち言い返している営業マンがいるが、これではお客様も会話をする気が無くなってしまうだろう。
「そうですよね」と相手の話を受け入れて、そのうえで相手に寄り添ったご提案をしていかなければ、お客様も反発してしまう。
お客様は自分を映す鏡ということを忘れてはならない。
・ハードルアゲアゲ理論
まず最初に、クリアすべきハードルを上げ、それに向かって努力して成長を後付けする。
女性の前で、自分の魅力のハードルを上げまくるという理論、つまりハッタリ。
これは営業もそうだが、社会人として必要な考え方だと思う。
例えば目標を立てるとき、簡単に達成可能な目標ではなく、120%頑張って達成するかしないかくらいの高い目標を立てることで人は成長していく。
また役職もそう、最初からリーダー的な動きができる人がリーダーに立つかというとそればかりではない。
実力はまだまだ伴っていないけど、向上心のある者が自らリーダーに手を上げ、トライ&エラーでやっていく内にリーダーとして成長していく、どちらかというと僕もそっちのタイプだと思う。
「できるかどうか」ではなく「やりたいかどうか」の方が大事であり、ときにはハッタリをかますことも必要。
などなど、他にも仕事や今後の人生においても使えそうな理論がたくさんあったので、さっそく会社に常時置いておきたいと思います。
もちろん恋愛マニュアル本としても非常にためになる。
圧倒的におすすめ。