まずは自分から与えるという考え方
「与える者が与えられる」という言葉がある。
人は誰かから何かをしてもらうと、相手にお礼の行動をしなければ申し訳ないという感情を抱くというもの。
要は人間が元々持っている義理や人情のようなもので、返報性とも言われている。
マネージャーに必要な要素の一つにこの返報性があるが「上司の期待に応えたい」「チームに貢献したい」とメンバーに思ってもらえるチームは成果が上がりやすい傾向にあるらしい、僕もそういうマネージャーでありたいと切に願う。
とにかく、相手に恩を売れば自分にも返ってきますよという教えのこと。
いやらしい話そんな見返りを求めているわけではないが、僕は営業活動のなかでお客様に対してなるべく、まずは自分から与えることを意識している。
例えば、商談の結果弊社のサービスが全く刺さらなかったとしても、他に困っていることがあるのであれば、自分の人脈の中から解決できそうな人を探して紹介するようにしている。
僕の話はダメだったとしても、いまお客様が求めているサービスを紹介することができれば感謝されるし、他の営業マンにも差を付けることができるからだ。
普通の営業マンは自分の話だけをして終わるが、そんな引き出しの少ないつまらない営業マンに僕はなりたくなかった、相手も忙しいなかわざわざ時間を割いてくれているのだから。
それよりも、営業マンのすぐの売上にはならないけど、お客様が本当に喜ぶネタを提供できれば、ダメだった商談の時間も最終的には有意義に感じてもらえるのではないかと思う。
そんな感じで僕のことが少しでも相手のプラスの印象に残ってくれれば良いなと思うし、いづれ弊社のサービスが本当に必要なタイミングで僕を思い出してくれればラッキーくらいに考えるようにしている。
そのために、僕と同じように不動産会社様をターゲットにしている商材を持つ人と繋がる動きはこれまでたくさん取ってきた。
そういった人とは名刺交換するだけでは「ただの知り合い」であって、まだ「人脈」にはなっていない。
その人たちにもまずは僕を印象に残すことが大事で、そのためには自分から与えることを先に考えなければならない。
僕が商談してダメだったお客様を今度は彼らに繋げる、そうすることで徐々に「人脈」が築かれていく。
先に与える行動を続けていくうちに、回り回っていつか僕にも紹介が返ってくるようになったらこれはこれでラッキーだ。
お客様にも人脈にも、まずは自分から与えること。
上記のように人を紹介することは一つの方法であって、面白い話やノウハウだったりプレゼントだったり、相手が喜ぶことであれば何でも良い。
大事なのは、自分が先に与えたとしても見返りを求めすぎないことだと思っている。
綺麗事かもしれないけど、見返りばかりを計算して動いていると疲れそうだし、人間関係も上手くいかなそうなので。
はたして本当に与える者が与えられるのか、まだ僕にはよくわからない。
そんなことを考えながら営業していたら、以前商談してダメだったお客様から先日僕に電話があった。
あることで困っており、僕の人脈に解決できる人がいないか探してほしいとのこと。
もちろん僕の売上にはならないが、快く引き受けてすぐに人脈をご紹介した。
ま、これがいつか別の形で返ってきたらラッキーだな。