仕事で後輩に追い抜かれるほど惨めなことはない
早いもので、今週から2021年新卒採用の学生さんの面接が福岡支社でも始まりました。
現在まだ大学3年生、年々就活を始めるタイミングがどんどん早くなっている気がする。
学生の動き出しが早まっているのか、企業が優秀な学生を獲得するために内定を出す時期を早めているのもあると思いますが、今の時期に面接進んでくる学生さんは本当に意識が高いなと感心させられます。
新しい内定者が増えるとなると、今のメンバーは全員自動的に先輩になります。
後輩ができるタイミングで今の既存メンバーに対して思うことは、後輩に追い抜かれて惨めな思いをしてほしくない、ということです。
まさに僕がそうだったからです。
僕はこの会社で現在9年目で社内でも割と古株ですが、出世は非常に遅い方でした。
9年の間に僕よりも後から入社したたくさんの後輩に追い抜かれていき、気付いたときには、社歴を重ねただけの長くいる社員になっていました。
毎日誰よりも遅くまで文句も言わずに働いて多くの案件をこなしているのに、何で評価してくれないのか…その頃の僕はそんな余計なことばかりを考えていました。
しかし学校や部活の上下関係とは違い社会人は実力主義です、ぼーっとしているとあっという間に下から抜かされてしまいます。
自分よりも後輩の方が仕事ができる、評価されていることが悔しくてたまりませんでした、その事実がどうしても素直に受け入れられなかった。
とにかく自分が情けなくて悔しくて、そして惨めでした。
今になって思えば、当時の僕はたいしたチャレンジもせず、飛び抜けた結果も出ていない、何の責任を持とうともしない、なんとも中途半端な仕事をしていました。
更にはここぞという場面で自分の成果をアピールもしないのですから、そりゃ向こうから勝手に評価してくれるわけもありません、そんなに甘くはない。
自分の意志も無く、これではただ目の前の与えられた仕事だけをこなす会社のコマになっていただけだと気付きました。
だからこそ、福岡支社の立ち上げの話が社内で出たときに、これが最後のチャンスだと腹をくくって挑戦することができて本当に良かったですし、僕の後押しをしてくれた当時の上司には感謝しかないです。
そこからは余計なことは考えずに、とにかく結果にこだわって仕事に打ち込むことで、少しは自分でも納得のいく成果が出せるようになってきたと思えるようになりました。
以前感じていた惨めさが少しずつ無くなっていきました。
何が言いたいのかというと、気付いたそのときから本気で仕事と向き合わないと、後で惨めな思いをすることになり、そうなると仕事が一気につまらなくなるということ。
先に気付いた者が勝ちです。
後輩に抜かれて面白い人はいないですし、後輩から指示出しされて気持ち良い人もいません、仮にいたとしたらそいつは相当なマゾです。
今までは自分が一番下で新人という気持ちで過ごしていたメンバーも、これからは下からの突き上げによる焦りを感じてくるでしょう。
だからこそ今後はその焦りも活力にし、自分で結果を出すことにとことんこだわってほしいと思いますし、その為に行動量を増やしていってほしいと思います。
こんなことを偉そうに言っている僕も、皆には負けるわけにはいかないという危機感を常に感じているのだから。